学習の効果を高める見落としがちな要素とは

皆さん、こんにちは。

塾長の江田です。

遂に梅雨明けしましたね。

今年は熱海などで降雨による大災害が発生しました。
多くの方々が被害に合い、悲しいニュースを耳にする度、心を痛めておりました。

長い雨の季節は終わりましたが、これから本格的な夏へと突入していきます。

水分補給をこまめにして、環境保護なんて概念に囚われず、冷房をしっかりと稼働させて体調管理に努めてください。

皆さんが熱中症などで倒れたら、救急搬送から治療、回復まで多くの人と機械設備が関わることとなり、かえってCO2が沢山発生する結果となりますので(笑)

学習指導のキーワード、メタ認知的方略

私はよくメタ分析という研究を、更にいくつも集めて統計的に分析する手法をとった論文を読むのですが、学習の際に軽視されがちな要素がメタ認知的方略と言われるものです。

すごく簡単に言えば、自分のことを記録を通じてよく知ろうということです。
メタ認知自体は、自分のことを客観的にみることができる能力です。

ベネッセと東京大学の共同研究でも同じ報告があります。

ベネッセ 教育情報サイト

メタ認知というのは、現在ホットな教育界でのキーワードにもなっておりまして、昨今猫も杓子もメタ認知と連呼する事態となっていますが、データを見る限りはとても重要そうです。

メタ認知は前頭葉が主に担っていると言われていまして、前頭葉自体を意識的に鍛えるのはなかなか難しいものの、教育現場では実験を通して様々な方法でサポートしようとしているところです。
その事をメタ認知方略といいます。

メタ認知的方略を簡単にいうと、『できないところと、できるところを明らかにしよう』ということなんですね。
ですので、学習者自身もそういうことを工夫して、こまめに記録をとっていくことが大切になるわけです。

例えば、

・分からない問題の箇所に付箋を貼り、何が分からないのか簡単にメモをする。

・問題の箇所にその問題がどれくらい自信があるのか割合を書く。(90%など)

・自分の弱点ノートを作り、自分だけのオリジナル問題集を作る。

・授業、もしくは勉強の後には必ず何を理解して何を理解し残したのか?のリフレクション(省察、振り返り)を行う。

などが考えられます。

それと定期的にテストを受けて、自分のレベルを把握しておくことも重要になります。
テストは評価のためだけに実施していてはもったいないです。

当塾では、eラーニングの教材を通して生徒自身で苦手項目を把握したり、自身での記録の取り方のアドバイスなど、メタ認知能力をサポートしていくような取り組みを多く実践しております。

塾を選ぶ際は、講師の質や、授業の質ばかりに目が行きがちですが、メタ認知的方略にも気を配っている塾を探すのが良いのかもしれませんね。

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