真実を追求することが社会に求められる能力だとは限らない
明けましておめでとうございます。
塾長の江田です。
最新の研究によると人間は幸福を追い求めると、かえって不幸を感じていくそうです。
人間って本当に面倒くさい生き物ですね。
今年は自分のメンタル保護のためにも「無我」を追求していきたいと思います。
割と身近な権威性
偉い人が話していること、テレビで言っていることは、きっとそれは事実なんだと思い込んではいませんか?
例えば、健康食品の宣伝に有名人が出てきて「すごいよかった!」みたいな話をされると、「怪しいなぁ」とは思いつつ、ついつい試してみたくなってしまうもの。
社会心理学の名著として有名な本に「影響力の武器 ロバート・B・チャルディーニ 誠信書房」というのがありまして、著書では数々の実験により人が無意識に受け入れてしまう6つの条件というのが説明されています。
先の例は「権威性」と呼ばれているもので、日常でもこれにハマってしまっている人が大勢います。
サプリメント以外だと、テレビでお医者さんなんかが「〜が健康に良い!」と話すと、翌日それが品薄になるみたいな現象も良い例でしょう。
権威性に負ける真実
どうして多くの人々が権威性に従ってしまうかと想像してみると、結局人は脳みそをあまり使わないようにしているというのが原因の一つなのでしょう。
アマニ油が良い!って言われて、よしGoogle Scholarで論文検索しよう!とか、コクランレビューでメタ分析が載ってなかったら信じない!ってなる人がいたらそれはそれで良い意味でやばい人ですもの(笑)
なので、普通の人は誰か信頼できそうな人が話していると、「きっとそうなんだろうな」と受け入れてしまう。
脳みその負荷を減らして、自分にとって大切なことに注力して生きることはむしろ理にかなっていますので。
でも、時には罠にハマってしまうこともあるんで、軽くクリティカルシンキングして身を守るようにしておいた方が良いと思います。
因みに私は有名人だろうが権威ある人だろうがお構いなしに批判的にものごとをみて、事実を確かめるまで納得しないということをやっていますが、その結果どうなったと思いますか?
少し精神を病んで、周囲から鬱陶しがられています(笑)
科学的根拠が全くないことでも、事実無根なことでも、有名な人や発言力がある人が発信すれば、それが世間的には「正しいこと」として認識される場合が多数あります。
そんな中真実を追求し、世間に広まった風潮を批判する人物が出ると、権威性に支配された世間は真実を発信する人間を寄ってたかって叩きます。
これは時に恐ろしい事象を生むことは歴史が証明していますし、現在でも起きています。(コロナ情報とか・・・)
できれば無くした方がいいですが、人類は何万年も同じことを繰り返しているので改善はできないでしょうね。少なくとも僕たちが生きている間には。
私は世間から叩かれることも皆から嫌われることも覚悟済みなので、奇跡的に理解してくれる友人が少しだけいれば問題ないのですが、普通の楽しい人生を送りたい人はほどほどに・・・。
そういえばとある成分入りの商品のCMを見ながら、「あ、これ実は人体には効かない可能性高いから」みたいなことをボソボソ話したら、家族から怪訝そうな顔で見られたっけ。